「間違い電話。」

家の電話って使わなくなった。

 

かかって来るのは勧誘電話の類いだから、

99.9%出る事はない。

 

その内の0.1%。

 

プルルルルル。

「はい、ヤマグチです。」

「あ、◎◎さん?」

(60代〜70代くらいの女性)

 

「いいえ、違いますが。」

(ああ、いつもと同じ間違い電話だ。)

 

「あら◎◎さんじゃないの?」

「間違い電話だと思うのですが、

何番におかけでしょうか?」

「て言うか、あなた誰?」

 

「ヤマグチと申します。」

「◎◎さんじゃないの?」

「はい。この電話番号はもう10年以上使っているので

間違い電話だと思いますよ。」

「じゃ、いいわ。」

プチ。

 

切れた。

(私のキレた音ではない笑。)

 

15秒後。

プルルルルル。

(たぶん同じ人。)

 

「はい、ヤマグチです。」

「あ、◎◎さん?私、△△。」

「ああ、先程の方ですね。」

「◎◎さんじゃないの?」

(自分が間違ってるかも?とは思っていない笑。)

 

「ちなみに何番におかけでしょうか。」

「000-0000。」

「ああ、番号は同じですね。

10年程前はよく間違い電話がかかって来たんですよ。

◎◎さんてラーメン屋さんじゃないですか?」

「そうそう!え、じゃあ、◎◎さん引っ越したの?」

(そんなん知らん笑。)

 

「私ね、町内会の△△って言うんですけど、

◎◎さんに連絡取りたいのよね。」

「そうですか。ただ◎◎さんの事は存じ上げないので、

何ともお答えしようがないですね。」

 

「そうね、仕方ないわ。

じゃあ直接行って来るわ、近所だから。」

近所なのかーい!

 

この電話番号使い始めの頃、

よく出前の電話がかかって来たもんだ。

ヤマグチです、って言っても

「ラーメンとチャーハン。あと・・・」

とかね笑。

 

 

以前、妻が出た電話。

「ご主人には横浜時代に大変お世話になりまして・・・。」

 

ご主人=やまちゃん

横浜時代=やまちゃんと出逢う前の話なのかしら?

お世話になりまして=美容師かヘアメイクさんの後輩?

会話があまりにも自然にかみ合ったので

しばらく会話をしていたら、

途中でラーメン屋さんだって事が分かり、

「あ!いつもの間違い電話だ!」

笑。

 

このラーメン屋さん行ってみたいな。

 

おしまい。