先日書いたブログの続き。
ウィッグも出来上がり、
伯母とも予定があったので
早速フィッティング。
今回オーダーした部分ウィッグ、
一番心配だったのは色。
伯母の髪は見た目はほぼ真っ白なのだけれど
屋内でも屋外でも
灯りは頭頂部から当たるので、
ハレーションの事を考えると
100%である必要は無いとは思っていた。
(80%か90%のどちらかかな?)
と思ってたんだけど、
合わせてみるまでは何とも言えない。
「じゃ、カットする前に合わせてみますね。」
「うわーっ!ピッタリ!!」
(自分、妻、伯母の娘)
もうどこまでが地毛で
どこまでがウィッグか全く分からない。
伯母にも鏡で見てもらう。
「あー!全然分からない!自然自然!」
「ですよね!じゃ、早速カットしていきましょう!」
色はオーダーだけど、
形はカットして長さ、厚みを調整して
なじませなければならない。
もちろん、
それに合わせて伯母の髪もカットして調整する。
ここで嬉しい悲鳴。
ただでさえ見分けがつかなかったのに、
カットして行くうちにどんどんそれが凄くなって行って
途中からはどの毛が地毛でどの毛がウィッグか
全く分からなくなってしまった。
「えっと、ここっておばちゃんの毛ですか?」
軽く髪を引っ張ってみる。
「そこは違うわね。」
笑
カット終了!
4人「凄い!自然!すごーい!」境目が全く分からない笑。
(ちなみに、一番下の黒い部分の所ではない。)
カット後は、
実際に自分でもフィティングしてもらう。
普段、自分で出来ないと意味が無いので、
付け方をレクチャー。
あとは時間ある時に付ける練習してもらって
慣れるだけ。
「何十年も髪に関わって来た僕が分からないんですから、
ウィッグって分かる人なんて誰もいませんよ笑。」
「ありがとう笑。」
病気と言うのは
体力的に大変な事はもちろん、
それ以上に精神的にも疲弊し、辛いと思う。
でも、
医者以外にも自分達の様な職が、
こうした事が少しでも治療の助けになるのなら
それはとても嬉しいこと。
おばちゃん、よかったね!
自分や友人の周りにも、
癌の治療(抗癌剤や放射線等)をしている人達がいるんだけれど、
やはり女性は髪の悩みがあると思う。
今のウィッグはよく出来ているので
カットがきちんと出来ていて
自分に合ったフィッティングが出来れば、
普段と変わらない生活、そしてお洒落も出来る。
そうすれば、
悩みを愉しみに変える事が出来る。
でも、
こうした事は
悩みを相談されて初めて成り立つので、
(いきなり”髪の悩みありますか?”なんて聞く訳にもいかないし。)
巧い具合にこういった悩みの受け皿になれたらなあ。
ただ、
こうして身近な人達から、
一人一人の悩みを解決してあげたいと思うし、
これが今後に繋がっていけばいいなと思う。