「あなたにとって。」

友人で一番多い年代が20代後半から40歳前後。

皆、それぞれ悩みがあって

いろいろな職種、いろいろな人から

いろいろな悩みを聞く事が多い。

 

若い時は目の前の事しか見えていなかった。

仕事もプライベートも、

生活全てに於いて。

その頃はそれでよかった。

 

でも、

時が経ち、経験を得て

いつしか考えは変わって来た。

目先の事しか見えなかった自分も

将来(さき)を見る様になった。

 

でも、

将来(さき)だけを見ればいい訳じゃあない。

将来は日日の積み重ねなのだから。

 

そんな時、

ふと

“自分にとって一番重きは何か”

と考えてみた。

 

答えは簡単で

驚く程すぐに分かった。

そのおかげで

決して折れない柱が自分の中に立った。

他の柱が折れたとしても

この柱だけは残るだろう。

 

もちろん、

こういう仕事がしたい

こういう表現がしたいとか

地位名声、五欲とかの達成したら終了、

そういった”類い”のものじゃない。

それは一生守らなければならない

“決めごと”のようなもの。

それを生涯全うする事が出来たら

自分の人生は納得が行く。

 

相談を受けた時は、必ずこの質問をする。

あなたにとって一番重きは何か。

やはり人は人、

生きて行く上でいろんな事がある、起こる。

でも、

それさえあればそれを標に、

それを糧に生きていける。

今、自分の根っこはそこにある。

“重きもの”は大層なものでなくていいし、

沢山ある必要もない。

そもそも一生守らなければならないのだから

そんな”決めごと”が

いくつもあってはとても守りきれない。

 

見つけるのも

それを続けるのも

その人次第だけれど、

誰でも見つける事は出来る。

人生は一度きり。

自分にとって一番重きものは何か

一生守っていく”決めごと”とは何か

ひとつ見つけてみるのもいいと思う。