「着物のヘアスタイル。(前編)」

友人と着物の話をしている時に

「和服の時のヘアを何とかしたい。」

と言う話になった。

 

言わんとする事はよく分かる。

まさか日本髪を結う訳にもいかないし、

夜会も結構難しい。

 

そもそも、

自分でアップスタイルを作る事自体難しいのだ。

学べば出来ない事もないが、

ハードルはかなり高い。

 

じゃ、どーする?

ヘアメイクとして

&着物愛好者としてひとこと。

一番大事なことは

「無理をせず、シンプルに綺麗に仕上げること。」

 

着物だからと言って、

凝った髪型をする必要は全く無い。

大事なことをいくつか挙げてみよう。

 

『もともとのヘアスタイルをきちんと。』

これは至極簡単、

普段のヘアカット、ヘアカラー(やっている人は)を怠らないこと。

前髪のある人はまめにカットしておく。

サイドにレイヤーが入っている人は、

アップスタイルにすると必ず下にさがる部分が出て来る。

その長さが伸びっ放しだとバランスが悪くなる。

その中途半端に長さを止めるのに、ヘアピン丸出しなのも切ない。

着物の撮影のオーデションの時、必ず「やり易さ」を見る。

ヘアカットをちゃんとしているモデルなら

ヘアが作り易いのは言うまでもない。

 

『無理をしない。その1』

先に触れた様に、

着物だからと言って無理してヘアを作る必要はない。

シンプルなおだんごをひとつでも綺麗に出来ていれば十分。

(これなら練習で必ず巧く出来る!)

襟足をぴしっとさせたり、

ちょっと緩くして”髱(たぼ)”に膨らみを持たせるだけで

印象が全然違うヘアスタイルになる。

着物の時はディテールよりシルエットを意識すると

立ち姿が素晴らしく良く見える。

もし、寂しい感じがしたら、ヘア飾りをプラス。

(クリップやコンコルドではなく。)

 

後編へつづく。