友人と着物の話をしている時に
「和服の時のヘアを何とかしたい。」
と言う話になった。
言わんとする事はよく分かる。
まさか日本髪を結う訳にもいかないし、
夜会も結構難しい。
そもそも、
自分でアップスタイルを作る事自体難しいのだ。
学べば出来ない事もないが、
ハードルはかなり高い。
じゃ、どーする?
ヘアメイクとして
&着物愛好者としてひとこと。
一番大事なことは
「無理をせず、シンプルに綺麗に仕上げること。」
着物だからと言って、
凝った髪型をする必要は全く無い。
大事なことをいくつか挙げてみよう。
『もともとのヘアスタイルをきちんと。』
これは至極簡単、
普段のヘアカット、ヘアカラー(やっている人は)を怠らないこと。
前髪のある人はまめにカットしておく。
サイドにレイヤーが入っている人は、
アップスタイルにすると必ず下にさがる部分が出て来る。
その長さが伸びっ放しだとバランスが悪くなる。
その中途半端に長さを止めるのに、ヘアピン丸出しなのも切ない。
着物の撮影のオーデションの時、必ず「やり易さ」を見る。
ヘアカットをちゃんとしているモデルなら
ヘアが作り易いのは言うまでもない。
『無理をしない。その1』
先に触れた様に、
着物だからと言って無理してヘアを作る必要はない。
シンプルなおだんごをひとつでも綺麗に出来ていれば十分。
(これなら練習で必ず巧く出来る!)
襟足をぴしっとさせたり、
ちょっと緩くして”髱(たぼ)”に膨らみを持たせるだけで
印象が全然違うヘアスタイルになる。
着物の時はディテールよりシルエットを意識すると
立ち姿が素晴らしく良く見える。
もし、寂しい感じがしたら、ヘア飾りをプラス。
(クリップやコンコルドではなく。)
後編へつづく。