「続・続・続バスケットボールの話。(最終日。)」

4日間連続のバスケ話、

今日で最後。

一番大事な試合、

痛めていた腰痛が再発。

今だったら、

絶対医者に行くのをサボったりしなかったと思う。

若さ故の過ち。

 

前半リードのまま交代、

マッサージを受ける事に。

ハーフが開けてしばらく経っても

マッサージを受けていたんだけれど、

ふと、

うつ伏せの状態から顔を上げて

得点板を見る。

 

(ほっ、まだリードはある・・・。)

センターやフォワードはゴール下で競り合うので

ファウルアウトと言うモノがある。

(ファウル5回で退場。)

だから、

センターやフォワードには控えがいる。

でも、

自分は退場した事がなかった事もあり

(確か1回だけ。)

ガードの控えが特にいなかったのだ。

ポイントガード不在の

センターとフォワードばかりの編成。

あまりよくないんだけど

個人技は自分よろ皆巧い人ばかり、

ウチは強い!

このままでもいける!!

 

と、その時。

「ヤマちゃん!出れるなら出てくれよっ!!!!」

いつもストレッチで組んでた8番のH君が

叫びながら自分の目の前を駆け抜けて行く。

(え?)

もう一度得点板に目をやる。

(ああっ!!!)

バスケットでは

前半と後半で攻めるゴールが変わる。

つまり!

得点板も入れ変わるのだ。

そう!

ウチはリードされていたのだった!!

 

慌てて監督の所に行く。

「ヤマグチ、行けるか。」

「行きます!」

『12番アウト、10番イン。』

うつ伏せの時はひいていた痛みが

走って行く内にジンジンぶり返していく。

(頼むぜ、おい・・・。)

痛みは次第に増して行く。

左手で腰を押さえながらドリブル。

左手で腰を押さえながらディフェンス。

 

走れず、守れず、

イージーさえ外すほどに。

次戦であたる予定だった

唯一借りのある中学、

(隣県の1位、1戦して1敗。)

前回大会の汚名返上はならなかった。

 

ああ、

その相手だけに練習に練習を重ねた1-2-2ゾーン、

試したかったし、これで勝ちたかった。

今ほどバスケットに詳しく、

もっと考えて練習していて

今ほど自分の身体に気を遣っていたら

違う結果もあったのだろうか。

中学バスケはこれにておしまい。

高校でもバスケはやったのだけれど

その話はまたいつか。