生まれて初めて自ら美術館に行った。
『幽体の知覚』
小谷元彦展。
何かのサイトを見ていて
偶然
「骨がぐるぐるしている。」
のを観て
『何これ!』
(こういうの大好きなので。)
平日のヒルズはいいね。
空いてて。
やっぱり美術館は空いていないと。
ゆっくり満喫したいから。
入ってすぐの
「ファントム・リム」
に始まり、
奥に行けば行くほど大興奮。
「インフェルノ」
「ニューボーン」
「スペクター」
「ホロウ」
(順番関係無し!どれも最高!)
他にもいろいろあるんだよ。
(各作品の説明はあえてしない。観に行こう!)
ああ、ボキャブラリーがあまりに不足していて
どれだけ興奮して
どれだけ自分好みだったのかが
言葉でうまく表現出来ない。悔しい!
とりあえず思った事を断片的に。
とにかく凄い彼の
「思いつくセンス。」
「思いつくだけでなく具現化した事。」
「デッサン。」
「素材選び、それの具現化。」
ほらね、ダメダメな文章でしょう笑。
でも、作品は最高。
今の日本て残念ながら、
どんなジャンルでも
「思いつき。」
いわゆる
「生み出す力。」
が枯渇している。
自分も撮る身として痛感している
一生涯の課題。
でも彼はこうして思いついている、
そして具現化している。
それが素晴らしい。
自分の表現したい事を
ここまで具現化した事、
これこそ
『芸術』
なのだと思う。
もし、
『芸術』
と言う物がよく分からない人は是非観て欲しい。
初めてそれを実感出来ると思う。
作品の詳細には触れないと言ったけれど
これだけ言わせて!
「スペクター」
は何と木彫り!木彫りなんだよ!!過ご過ぎる!!!
木彫りと知った時、鳥肌立った。
(因に「ホロウ」の素材は一体何なんだろ?)
彫刻家としての彼のセンスは
既存の彫刻のみに留まらない。
身につける物として
「ラッフル」
「ヒューマンレッスン」
「フィンガーシュパンナー」
「エレクトロ」
アイディアもデザインも素材も斬新。
(これは全作品共通。)
特に「ラッフル」が素晴らしい。
(いろんな意味で)
「彼が洋服のデザインをしたら。」
を是非観てみたい、と思わせる。
最後の方に彼のインタビューのレビューがあるのだが
やりたい事、表現したい事が実に明確で分かり易かった。
その中で、もの凄く同感だったのは
「人は何故こういう形をしていて云々。」
(正確な言葉ではないけど、そういうニュアンス。)
自分も
「人間は、脳、骨、脂肪、筋肉、内蔵、血等が集まっただけなのに
何故複雑に動いたり、いろいろ喋ったり、いろいろ考えたり出来るのか。」
と昔からずっと思っていたので。
(ああ、似たような事を考えている人もいるんだな。親近感♪笑)
生まれて初めて
「観てみたい。」
と思った展示が
彼の展示で本当によかったと思う。
今後も絶対観に行く。
観たい。
カミさん撮影。(同じ階にある展望台も楽しい。豆乳アイス入りのスムージーが美味しい♪)
カミさんは、玄人はだしで絵が描けるのだが
デッサンの凄さ(正確さ、完璧さ)に感嘆していた。
「やっぱり基礎って大事だなあ・・・。その上、こういう発想が出来て凄い!」