「何回も見る夢。」

何回も見る夢って

皆あるんじゃないかな。

 

昔から自分が見る夢、

それはmod’s hairにいた頃の夢。

定期的によく見るんだけど、

何故、

よく見るのか昨日分かった。

 

夢では、

ほぼ、ラフォーレ原宿店にいる。

(店長は真野さんだ笑。)

 

もちろん、

今の自分が夢に出ている訳だから

見た目はまんま、

ヘアメイクであり、

フォトグラファーであり、

グラフィックアーティストであるが

mod’s hairの一員ではない。

 

夢では、

自分の事を慕ってくれていた後輩が

初めて登場した。

 

グレーのスーツでビシッとキメていて、

何かお洒落なネクタイをしている。

(シルバーぽくて、稲妻みたいなシルエット。)

 

にっこり笑って近づいて来た。

 

「おいおい、どーした笑。

こんなキメちまって、結婚式か?笑」

「ヤマグチさん、

実はこの度フロント入りする事になったんです。

今日はそのご報告に。」

「え。」

 

フロント入りと言うのは、

美容室勤務から外れ

事務所(裏方)勤務になると言うこと。

 

「でもよかったじゃねーか♪

裏方でもmod’s hairには代わりないんだし、

美容師だって元々裏方なんだしな♪」

「はい!これからもよろしくお願いします。」

「頑張れよ♪」

 

すると、

彼が自分の腕を引っ張って

(ヤマグチさん、

ちょっとお話したい事があります。)

と真面目な顔をした。

 

「お、おい、なんだなんだ?」

 

彼は耳元で囁いた。

「ヤマグチさん、

サロンにはいつ戻って来てくれるんですか?

今回、僕が裏方になったのも、

こうしてヤマグチさんを待つ為だったんです。

遠慮しないでいつでも帰って来て下さい。」

 

すると、

急に涙がぶわっと溢れ出した。

(オマエ、何でそれ知ってんの?)

後輩はにこりと笑った。

 

そこでバッと目が覚めた。

何でこの夢を何回も見るのか

初めて分かった。

(ああ、オレ、mod’s hairに戻りたかったんだ。)

 

mod’s hairを辞めたのは、

別に嫌になったとかでは全く無い。

mod’s hairでヘアメイクになるには、

サロンにいてはなれない事が分かったからだった。

(当時、サロンからアトリエに上がるのは不可能だった。

たった一人、先輩の大平さんを除いて。)

 

mod’s hairの夢を見た時、

いつも後ろ髪を引かれる思いがしたのは、

このせいだったんだろう。

 

もちろん、

実際戻りたいと思っている訳じゃない。

でも、

辞めたくて辞めた訳じゃないこと、

ひたすら夢を追いかけていた頃だったから

辞めてしまった事が

心残りだったんだろうと思う。

 

たぶん、

この夢はもう見ないんじゃないかな。

その後輩に感謝しないとな、

ありがとう!

オレは元気でやってるぜ!

 


これはParisのmod’s hair。青山店、原宿店、銀座店、沢山勉強させてもらった。
今の自信はここでの学びがあってこそ。感謝です!