「バスクリン。」

久々にバスクリンを買ってみた。

(”きき湯”っての。今は1袋から買えて便利だわ。)

 

おお!何か懐かしい香り♪

それだけで疲れがとれる気がする。

 

 

“バスクリン”と言えば・・・

 

とある撮影、

都内の室内プールで行うことに。

 

水をより綺麗に見せるため、

”青い”バスクリンを大量投下。

あっと言う間に

室内はバスクリンの匂いでいっぱい。

 

もちろん、

撮影後にパソコンのエフェクトで出来るけれど、

見た目でそれなら一番グッド。

 

ただ、

ヘアやメイクの直しに行くのに

プールの中程まで行かなくてはならない。

 

ちなみに、

撮影当日プールに入る予定は全くなかったので、

私服で入るしかない。

 

でも、

こういうのは嫌いじゃない。

ヘアやメイクを直す他に、

水に浮かぶゴミを取ったり

バスクリンをモデルさんの近くに撒いたりもするから

ちょうどいい。

 

そこへクライアントYさんのひと言。

「こういうのはS君がやるんじゃないの!」

そう、

こういった作業は制作のお仕事。

 

しかし、

彼にはプールに入れない理由(わけ)があった。

 

バスクリンの入ったプールに入ると言う事は、

間違い無く自分の身体にバスクリンの匂いがつく事になる。

「え?いい匂いしていいじゃん。」

と思うなかれ、

彼の奥さんにそれは通用しないのだ。

 

「いやいや、仕事だって言えばいいじゃん。」

 

これこれこういう仕事で、

プールにバスクリンを入れなければならない。

そしてそこに入って作業をする手前、

身体に匂いがつくから、

帰った時にバスクリンの匂いがするよ

と。

 

でも、

こんな言い訳、絶対通らないとのこと。

「どこかの女の家でお風呂入って来たんでしょ!」

 

この”バスクリン”てのが、

変にリアルでよりNGらしい。

確かに最もらしい嘘と言えばそう聞こえるかも!汗

でも、

仕事と言う事実は事実。

 

始めは皆笑ってたけど、

普段汚れ仕事を難なくこなす彼が

頑なにプールに入らないのを見て、

これは洒落にはならんのだなと。

 

あ、もしかして

自分も心配した方がよかったのだろうか・・・。

 

・・・・・。

 

「いやあ、イイお風呂だったあ♪」

バスクリン、気持ちいーね!

 

20160925
ちっさい画像しかなかったんだけど、その撮影の一コマ。