「暮しの手帖って凄い雑誌だ。」

とと姉ちゃんでおなじみの”暮しの手帖”。

ファッション、飲食、家電等々、

いろいろな物をテストし批評する事で

発行部数を100万部まで伸ばした雑誌。

その一部を紹介。

 

『トースター』

各社からトースターを提供してもらわず、

全て普通に購入して実験。

(”提供された物だけ良い”と言う事を避ける為。)

当時、

トースターを作っている会社は

石綿をパンに見たてて実験していた中、

実際にパンを4万枚も焼いて実験。

その焼き加減等を写真付きで批評。

 

『掃除機』

掃除機の実験で、まずぶつかる問題。

それは

「実験に使うゴミはどうする?」

(ゴミは同じ物を用意すればいいんじゃないの?)

と思いきや、

それではリアルな実験が出来ないと言う事で、

実際に団地を周り、ゴミを集めた。

そのゴミをホコリ系と砂系に分け、

それを7:3に分けて実験。

 

『ストーブ』

ニオイや燃焼率はもちろんの事、

「使用中のストーブを倒す。」

と言う実験までした。

(しかも新聞紙の上で。)

 

結果は

「初期消火はすぐに水をかける。」

しかしながら、

当時、消防庁では

「まず、毛布をかけた後、水をかけよ。」

と指導していた。

 

そこで、

実際に双方による公開実験が行われた。

(映像も残っていて、実際見たけど面白かった。)

「暮らしの手帖の実験」対「消防庁の経験」

実験は、

暮らしの手帖に軍配が上がった。

 

実験は他にも、

ファッション、飲食、商品、雑貨等々

あらゆる実験が行われていた。

当時、

編集部が”実験室”と呼ばれていたのが分かる。

これなら100万部売れるよ、

もの凄く読みたいもの。

 

それに、

暮らしの手帖は広告を一切載せていなかったのも

特筆すべき所。

そういう尖った所って凄く好きだなあ。

コストと人件費と手間を考えたら、

今の時代では到底無理な話。

と言いながらも、

平成19年までやっていたと言うから凄い。

 

自分も”追いかける”のが好きなので

もう少し早く生まれていたなら

何をしていたんだろうと思う。

ま、

“今の時代では到底無理”なんて言ってる時点で

全然ダメなんだけどな笑。

でも、

自分も自分なりに

“追いかける何か”を探して行こうと思う。

 

PS
暮らしの手帖と同様に発刊されたのが”住まいの手帖”
大橋さんが27歳の時に家を建てようとして
(”家族を幸せにする”と言うのが10代の頃の夢だった。)
工務店にお金を持ち逃げされた事がキッカケで出来た雑誌。
柱が1本いくらするのか、瓦が一枚いくらするのか
こんな知識があったら騙されなかったと、この件を糧にした。