「とと姉ちゃんの模様替え。」

朝、時計代わりにNHKを点けている事が多い。

 

で、

今朝のとと姉ちゃん。

先日の”直線裁ち”と、

今日の”模様替え”は面白かった。

 

”直線裁ち”は、

生地を直線に切り、縫い合わせるだけで

素敵なワンピースが作れる、

と言うものだった。

 

終戦後、物資の少ない中、

お洒落を愉しむ=生活を豊かにする為のアイディア。

新しい生地がなくても、

自前の着物1枚から3枚は作れると言う、

素晴らしいアイディアだった。

 

着物は曲線の部分が全く無く、

反物を裁ち、縫い合わせただけで一枚の服になる。

そして、

バラせば一枚の布に戻り、また作り直せる、

着物が好きになった理由のひとつだ。

それと同じ発想を洋服に取り入れたのは素晴らしい。

 

そして今日の”模様替え”。

面白かったなー♪

6畳一間の狭い空間の中、

りんごの空き箱を利用して、

(素敵な紙も貼って)

組み合わせでソファからベッドへ。

そしてテーブルとソファも。

さぞ美味しいお茶だったろう♪

やっぱりアイディアって人を豊かにするね。

 

自分を含め、美容師になろうと上京した人は

まず四畳半か六畳&風呂無&トイレ共同からスタートしてるから

(今の時代とは違うけど)

「この狭い空間を、どうやったら居心地のいい素敵な空間に出来るか。」

は、いつも考えていたと思う。

 

ちなみに自分は、

壁と天井は、服飾デザイナーの友人からもらった

幅3メートル弱、長さ20メートル位の業務用生地を

張り巡らせ、天井も壁も一色に統一。

 

そして、畳床は

東急ハンズで分厚いゴムのロールシートを買って来て、

畳の上に全面敷き、土足で入れるんですねーなんて生活をしていた。

よく言うと欧米的な生活?笑

 

でも、

間違い無く生活は愉しかった。

今でもそうだけど、

家ってとても大事な場所だから。

 

 

猫とのファーストコンタクトもこの頃。

 

或る夜のこと、

“ガリガリ”とドアを引っ掻く音が聞こえて、

(何だろう?)

と思ってドアを開けると

(にゃあにゃあ。)

と太った茶トラの猫がすたすたと入って来た。

で、

ぴょんとベッドの上に乗って来て

そのまま寝ちゃったんだよね。

 

朝になるとまたガリガリして出てってしまうんだけど、

それから毎晩来る様になって笑。

その頃は猫がニガテ(怖かった)だったから

なでてあげたりは出来なかったけど、

ベッドの上半分は自分、

下半分は猫と、シェアして寝ていた笑。

凄くいい想い出。

 

 

とと姉ちゃんは、

「暮らしの手帖」

を創刊した大橋鎭子さんのお話なんだけど、

“創刊”=”創る”、”生み出す”と言う意味で、

とても面白い。

 

今の雑誌は全く違う物なので

(時代も違うので)

比較しても詮無いけれど、

この時代の雑誌には”夢”がある。

夢があるからこそ

追い続ける事が出来るんだよね。

 

20160727
インテリアもひとつひとつ見つけて行くのが愉しい。