「癌、そしてウィッグ購入。」

昨年のこと

伯母が癌になってしまった。

母の時もそうだったが、

病気は突然で、しかも待ってくれない。

とりあえず手術は終り、

幸い、治療も順調に進んでいる。

 

ようやく髪も伸びて来たが

ヘアカラーやパーマは出来ない。

なので、

今年の春に会った時には

髪はすっかり真っ白になってしまっていた。

(それはそれでお似合いだったけれど。)

 

年を経ると髪の悩みも増える。

そのひとつが”ボリューム”。

確かにコシはなくなってくるので、

どうしてもトップがペタンとしてしまう。

10万くらいのウィッグを作ったそうなのだが、

あまり合っていないとのこと。

 

医療用ウィッグは

全頭ウィッグでも部分ウィッグでも

より自然さが求められる。

ウィッグそのものの作りも大事だし、

特に部分ウィッグは

fix時のカット(なじませる)が重要なポイントだ。

 

医療用ウィッグは専門外だけど、

“ウィッグをカットして地毛になじませる”

と言うのは得意中の得意。

(撮影でよく使っているので)

まずは美容問屋へ行き、

どんな物を置いているか見てみることに。

 

基本的には既製品が合えばコストも抑えられるが、

やはり人毛ではなかなか合う物がなく、

オーダーと言う事になった。

ただ、

フルオーダーだ、

本人が出向きFIXしたりカットしたりしなければならないが、

そうもいかない。

 

なので、

白髪の量と比率をオーダーで調整してもらう事にした。

問屋なので少しは安くなったのかな、よかった!

 

そして待つ事2ヶ月。

先日手元に届いた。

20160703
つむじ辺りがとても自然。とても軽いしよく出来てるよ!

 

ヘアメイクを始めた頃は

自分のスキルがまさかこういった事に活かせるとは

思っていなかった。

けれど、

こういう所でも活かせてよかったとつくづく思う。

cut&fixはお任せあれ!

おばちゃん!もうちょい待っててー(^^)