「たんたん138話『たんたん、今度は熱中症になる。』」

つっつっつっつっつっつっ

 

(ん?何の音だ?)

家のどこかから、

いや、外から?

窓を開けているので、

何の音かは分からない。

斜め向いの家が建築中なので、

何かを打ちつけてる音にも聞こえる。

 

しばらくすると、また

つっつっつっつっつっつっ

 

(たんたん?)

たんたんの所へ行くけれど

特に音はしない。

たんたんはいつもの様に潜って寝ているようだ。

 

1時間ほど経つ。

つっつっつっつっつっつっ

(まただ。)

 

とりあえずたんたんの部屋にさっと入ってみる。

(ん?ここか??)

 

毛布をめくると

むあっとした空気と一緒に

たんたんが顔を出した。

(部屋は涼しいんだから、潜らなきゃいいのに。笑)

 

と、

よく見るとたんたんが口を開けてはあはあいってる!

しかも舌も出てる!

(ま、まずい!前回病院で出た症状とそっくり!)

“つっつっつっ”と言う音は、

たんたんの息切れの音だったのだ。

初めて聞いた音だったので

全然分からなかった汗。

 

たんたんは肺水腫の治療中。

慌てて動物病院に電話、

たんたんをたんたんバッグに入れ

車で一目散!

 

・・・・

 

・・・・・

 

・・・・・・

 

「たんたんちゃん、熱中症ですね。」

「えっ!」

 

レントゲンでも、血液検査でも

肺を含む内蔵には問題無く、

白血球が正常範囲内なのに熱があると言う事は

ズバリ熱中症とのこと。

 

今日は日差しはあったけれど

日陰は涼しかったし、

家の中も決して暑くはなかった。

ただ、

外出していたので

”風通し”と言う部分だけ良く無かった。

(う〜ん、そんなに暑く無くても熱中症にはなるからなあ・・・。)

 

それに、

たんたんは自分で涼しい所に移動出来ないので

こっちがちゃんと気をつけてあげないといけなかった。

それに熱中症は、

人も猫も決して安心出来る病気じゃない。

なので、今日は病院にお泊まり。

昨日ワクチンで病院に行ったばっかりなのに、

逆戻りのたんたん。

 

でも、

自分が家に居る時でよかった、

それだけは救い。

今くらいの気候でも、

外出時はエアコンは入れておいた方がいいみたい。

ごめんね、たんたん。

20160608
こうやって、ござの上で寝ててくれればいいんだけど、
事故のせいで温度に鈍感なのかもしれないから、自分らが気をつけないと。