「たんたん85話『こんな時どうしたら。』」

道路で事故に遭ってしまった猫を見つけた時

どうしたらいいか。

 

助ける?どうする??どこに連絡したら???

たんたんとは全く違った状況。

もし事切れていたら・・・。

 

そんな時って、

どうしたらいいか途方に暮れる。

 

でも、

そのまま置き去りには出来ない。

でもでも、

勝手にその辺に埋める事も出来ない。

 

それに、

これから仕事に行く途中だったり、

時間が無くて急いでいる時は?

どうしたらいい?

 

そんな時、

最低限出来る事。

それは”区役所、市役所に電話する”こと。

 

哀しく寂しいけれど、

それが出来る精一杯のこと。

24時間、電話は繋がるので、

もしそういう場面に出くわしたら、電話してあげて欲しい。

役所がお葬式を挙げて供養してくれる訳ではないけれど、

そのままよりはいいと思うしかない。

 

以下の話は14日の出来事。

(上記の文章は翌15日に追加した。)

読み返す度、あまりに切なくて公開は迷った。

でも、

このブログを読んで

(ああ、自分がこういう場面に出くわしたら、

せめて役所には連絡してあげよう。)

と思ってもらればと思い、再公開にした。

 

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運転中。

少し前方の路面に何かが?

落ちている??

 

この道は車の往来が多い。

嫌な予感がした。

 

でも、

通り過ぎたとき、

一瞬”そう見えた気がしただけ”だったので、

そうでない事を祈った。

 

もし”そう”だったら・・・

どうしたらいいか焦って

頭がぐるぐるした。

 

今一度その場所へ。

現場が近づく。

 

(あ~っ。)

祈りは届かなかった。

 

(とにかく安全な所に移さないと。)

車を止められる場所を探す。

 

(ああ、どうしよう。)

いろんな想いが渦巻く。

 

少し離れた所に車を止め、

タオルを持って急ぐ。

 

(ああ・・・。)

 

もう、

病院と言う状態ではなかった。

自分にはこれ以上

どうする事も出来ない。

 

タオルにそっと包んで持ち上げ

道路端の草むらの中、

周りから見えないようにそっと置いた。

 

(バカだな、お前は。)

 

(道路に飛び出したらダメなんだぞ。)

 

涙が出ても

涙が出ても何の解決にもならないけど、

せめて安らかに。