「文才のある人。」

文才のある人は羨ましい。

オレの周りでのピカイチは

以前仕事でご一緒した事のあるH報堂の人。

(仮にAさんとしておこう。)

Aさんの文才はハンパ無い。

歳はいっこしか違わない(上ね)けど

天と地の差がある。

 

Aさんとは

H報堂で行われたオーデションが初対面。

通常、オーデションでは

クライアント、ディレクター、フォトグラファー、

スタイリスト、ヘアメイク

各パートごとにモデルをチェックして行く。

 

その時はヘアメイクとして参加していたので

肌のコンデションや髪質等、

「やり易さ」を重点的に見ていた。

(時間がタイトなロケだったので。)

また、

中期間の海外ロケと言う事もあり

「性格面」もチェック事項に挙がっていた。

モデル達はオーデションで呼ばれている時点で横並びなのだから

あとはプラスαを見て行くのは当然のことでもある。

オーデション終了。

 

50人位のモデルからまず2名選ぶ。

各パートから意見が出され

最終的に3人まで絞られた。

全ての面において3人はほぼ互角。

(さあ、どうする?)

 

その時、Aさんが一言。

待合室からオーデション室にモデルを案内していたADさんに

(AD=アシスタントディレクター)

「この中で、性格の悪そうなコっていた?」

とコンポジットを見せた。

 

すると、

「この人が・・・。」

と一人のモデルを指さした。

(マジかよ!オレいち押しのコじゃん!!!ショック!)

 

肌のコンデションと言い、

髪型と言い

めっちゃやり易そうだったし、

性格も良さげだったじゃん!!!

「このコはもう決定ですね♪」

って豪語してたのに・・・。

 

何やら時間が無いとかでADさんに

私の順番を早くしてくれ

&いつまで待たせるんだ的な発言が

高圧的にあったとの事。

「じゃ、残りの二人で決定で。」

 

中期間な海外ロケ、

性格は重視されるのは必然。

つまり、

待たされてキレてアタるようなモデルではNGと言う事。

一同、納得。

(着目点が違う。)

 

打ち合わせ中もAさんの言動を見る度

(この人、タダモノじゃない。)

と思っていた。

Aさんのブログを拝見する度に

「面白い!」

(やっぱり着目点が違う。)

 

特に

ブログってネガティブな事やブラックな事って

うまく書けない。

何か悪口や愚痴っぽくになってしまうし、

読んだ人も後味が悪いだろうと思う。

 

でも

Aさんのブログは

書き方が絶妙なので

読んでいて全然イヤな気持ちにならない。

Aさん。

オレが盲目的に尊敬する

数少ない人の内の一人。