「入院してました。その1『それは或る日突然に』」

(あ〜、ノド痛い。)

 

ノドはあんまり強くないらしく、

たまにノドを腫らす。

 

(今回のは結構痛いな・・・。)

ノドの半分位埋まる位腫れている。

丸一日、安静にして冷やしてはいるが

ツバを飲み込む事が出来ない程痛む。

(明日、GW明けるから病院行こう。)

 

翌GW明け。

ツバは意識的じゃないと飲み込めないので

一睡も出来なかった。

早く病院に行こう。

 

(あれ、声が出ない・・・。)

 

ーーー中略ーーー

 

「ヤマグチさん、今から大学病院に連絡するので

これからすぐに行って下さい。」

「先生、と言う事は・・・ここでお薬を頂いて

家で安静にってレベルでは無い・・・と言う事ですかね。」

と打ったスマホを見せる。

「そういう事ですね。」

 

清算終って、紹介状もらって病院を出る。

(うわあ、雨降ってるよ・・・。)

 

なんやかんやで大学病院到着。

待たずにすぐ呼ばれる。

そんなに広く無い診察室、

入ると若い6〜7人のスタッフが立ったままこちらを見ている。

しゃべる事が出来ないので、

あらかじめスマホに入力しておいて画面を見せる。

 

「じゃ、ヤマグチさん、

座って頭を後ろに付けて下さい。

内視鏡で検査しますので、麻酔しますね。」

鼻から麻酔して、内視鏡を鼻からぐさー。

 

5人の先生が代わる代わる見て

「ああ、かなり腫れてるね。膿もある。」

 

紅一点の医師が

「この”膿”ってその場にあるウチはいいんだけど、

引力で下に降りて頸部や胸部まで行ったら大変な事になるよ。

生存率50%くらいの怖い病気なんだから。」

 

今度は黒縁メガネの男性の医師。

「では、これから扁桃腺の周りに麻酔します。

ちなみにこの麻酔、凄く痛いんですよ。

これが一番きついと言ってもいいです。

これで気持ち悪くなる人もいて、

最悪失神します。」

(え?)

 

そして、

そら豆みたいな形をしたトレーを渡された。

「じゃ、行きます、大きく口を開けて。」

自分:きょと〜ん。

 

ぐさーっ!(針を刺す)

(うわ!いてー!!)

おえ!

おえええええええええええ!涙

ぐにゅーっ!(注入)

おえ!

おえええええええええええ!涙

 

「大丈夫ですか?」

「うえええ・・・・な、何とか・・・・涙。」

「まだ行けますか?」

「ま、まだあるんですか・・・。」

「あと2本あります。」

「あ、あと1本なら何とか・・・。」

「じゃ、まず1本行きましょう。」

 

ぐさーっ!

(うわ!いてー!!)

ぐにゅーっ!

おえ!

おえええええええええええ!涙

 

計3本の麻酔終了。

「じゃ、続いて患部を切開しますね。」

自分:きょと〜ん。

 

先生の手元を見たら、

ブラックジャック先生の様な繊細なメスではなく、

幅15ミリ位のDIYで使う様な”切り出しナイフ”。

自分:きょと〜ん。

 

「じゃあ、行きます。」

どこへ〜泣。

ザリザリザリ

麻酔してるから痛くないけど、

ノドの奥が切り刻まれている感覚が分かる。

 

おえ!

おえええええええええええ!涙涙

 

そら豆みたいな形をしたトレーに

真っ赤な血の塊がどばっと出る。

 

「じゃ、次にこれで切開部を開いて洗浄します。

洗浄液を注入しますから、

うがいするみたいにガラガラと呼吸して下さい。

でないと”溺れます”。いいですか?」

自分:きょと〜ん。

 

おえ!

おえええええええええええ!涙涙

 

「はい、終りました。

じゃ、1週間入院ね。」

自分:きょと〜ん。

 

入院生活が始まった。