「斧琴菊。」

“斧琴菊”(をき・こと・きく)

 

”善き事聞く”

良い知らせが耳に入ると言う意味もる

歌舞伎の尾上菊五郎の役者文様。

(対しては団十郎の”鎌輪ぬ”(かまわぬ)。)

 

先日、先生の元に着物を取りに伺ったとき、

お借りした帯に”斧琴菊”の刺繍がしてあったらしくて

(緊張してて全然気付かなかった。笑)

「”斧琴菊”って刺繍が入ってるのよ♪」

と先生。

 

「素敵ですねーっ!」

歌舞伎は全然詳しく無いし、

“斧琴菊”の事は以前聞いた事あるけど

何となくうろ覚え。

(確か”鎌輪ぬ”と関係あったような・・・歌舞伎だっけ?能?。)

もちろん、

真剣着付けの真っ最中で

考える余裕は全く無し。

 

話は戻る。

「”斧琴菊”って刺繍が入ってるのよ♪」

「はい!えっと確か・・・、ほら、あれですよね。」

(あっ!そうだっ!!)

「犬神家の一族ですよね!!!」

の”い”の直前、

(いや、ちょっとまていっ!)

先生が”犬神家の一族”の話振る訳ないじゃん!!

「菊五郎の・・・。」

「あ、ああ!そうですよね!菊五郎ですよね!」

焦。

 

たたださえ着物もうまく着れなかったのに

「犬神家のーっ!」

なんて危なかった・・・ふぅ。

ああ、

もちろん犬神家の一族でも正解だけどね。笑

適所適答。