最近のカメラは沢山あり過ぎて
&性能もいろいろあり過ぎてよく分からない笑。
そういう意味では銀塩の方が単純にラクだった。
(”LYTRO ILLUM”はちょっと面白そう♪)
この業界に入った頃は、”プロ”と言うと、
高価なカメラ(今で言うとフルサイズデジタル一眼とか)と
高価なレンズ(1本何十万するやつとか)を使ってる
と言うごくごく一般的なイメージしかなかった。
(スタジオではブローニー、ロケでは45、35が主流。)
例えば、
商業的(広告でも雑誌でも)な仕事や、
報道、スポーツ等の仕事ではスペックの高いボディ、
レンズを使った方がいいとは思う。
(自分とは畑が違うけど、たぶんそう。)
今で言うとフルサイズデジタル一眼とか。
ただ、
撮影の仕事にはいろいろなジャンル、ベクトルがあるので
“イメージに一番重きを置いてる撮影”の場合は、
その限りじゃあない。
例えば、
今でこそ下火だけど”CDジャケット”なんて良い例。
(CD頑張れ!(^^))
12センチ×12センチの世界ではイメージやデザインが優先され、
如何に世界観が表現出来るかが大事なので、
ハードは何でもいいと言っていい。
“作品撮り”はもっと顕著。
作品はまさに”結果”が大事なので、
どのカメラが自分の世界観を表現するのに一番適しているか否か。
それで選ぶだけ、これと言った”決まり事”は無い。
それはイコール写真家の個性だと思う。
遥か昔、20代の頃のお話。
或る洋書の撮影の仕事でヘアメイクした時のこと。
現場に現れたのは外国人の写真家。
その人の機材と言ったら、
何と!
コンビニの袋に入った”写ルンです”のみ。
(写ルンです=使い捨てカメラ。)
当時カメラマンと言ったら、ごっついカメラケースに
ずらーっと高級カメラと高級レンズのイメージだったから正直驚いた。
(デジタル一眼はまだまだずっと先のお話。)
たぶん驚いた顔してたのかな笑、
「”写ルンです”でビックリした?笑。」
「い、いえ・・・。」
「ま、見ててよ、こういうのは結果だから。」
もちろん、その人は”写ルンです写真家”と言う訳ではなく、
普段、ブローニー、45、35、8×10まで使う人だった。
実際上がりはカッコ良かった。
その人の凄い所は、
何を使って撮っても自分がどういう結果を導き出せるか分かっている事、
“写ルンです”で撮る事を編集サイドが認めたと言う事、
そして、
何と言っても、それを認めさせるモノ(作品、センス)を持っていた事。
要は、
「全てお任せするので、結果だけよろしく。」
責任は重いけれど、写真家冥利に尽きる。
これには衝撃を受けて、
「ああ、写真家って凄いや!」
と思ったものだ。
時を経て今、
自分は4社のカメラをシチュエーション毎に
撮りたい絵に合わせて使い分けてるけど、
各社各種”特徴”ってのがあって面白い。
あ、いけね、
題名は「最近のカメラ事情。」だったよね。
もの凄く沢山の種類が出ているので汗、
えっと、
迷ったらCanonかNikonで良いんじゃないかな。笑
PS
先日、編集作業で某スタジオに行った時、
NikonとCanon、新しく買い足すのにどっちがいーだろーかって聞いたら、
「ヤマグチさんはCanonです!」「何で?」「何となくです!」
Canonてどんなイメージ?笑。
(ちなみにそのスタジオでは皆Nikon派。
いろいろ見せてもらって参考になった。サンキュー!)