「誰が切っているんですか?」

ヘアメイクをしていると

元々美容師だったとは知らない人もいる。

で、

「元美容師なんですよ。」

と言うと、かなり高い確立で

「髪は誰に切ってもらっているんですか?」

と聞かれる。

 

「自分で切ってます。」

「えー!自分でー、すごいー!切れるもんなんですか?」

「それが切れるんですよ♪」

「自分で切れたらいいですよねえ。」

「ミディアム以上ならちょっと練習すれば切れますよ♪」

ここまでが一連の流れ。

 

3ヶ月前位に撮ったアメブロのプロフィールの写真。

今も大体同じ位の長さ。

この位の長さがあれば

美容師なら自分で切れる。

特にくせ毛ななので

より切り易いのだ。

自分で切る。

自分の思った通りに切れる上に

お金もかからない。

何て素晴らしいんだ!

 

しかし、

現実はそんな素晴らしいモノではない。

まず、

切る時はマッパ。

クロスを着てたら袖が邪魔で切りづらいし

服だと服に毛がまとわりついて取るのがめんどい。

洗濯しちゃえばいいが、

他の洗濯物の皆さんに迷惑。

初めはパンイチで切ってたが

やっぱりパンツにも毛が沢山ついてめんどい。

 

そんな或る日。

「そうだ!」

そう、マッパならそのままシャワーを浴びれば

服も毛がつく事もなく

髪も流す事が出来て一石二鳥♪

ただ、

絵面が悪い。

男が真っ裸で鏡の前で仁王立ちで自分のカットをする。

決して良い絵面ではない事だけは確かだ。

そういう時に限って

宅配便が来たり、

電話がかかって来たりする。

まさかこちらが真っ昼間からマッパとは

誰も想像出来ないだろう。

何となく話し方が心ここに有らずだとしたら

それはマッパの時とお察し頂きたい。