先々週、
横浜に遊びに行って来た。
今回は三連泊、
ホテルはここ数年お気に入りの
ローズホテル横浜。
いろいろと楽しんだ三日目の夜、
それは起きた。
お腹が張って張って
しょうがない。
しかも痛気持ち悪い。
ベッドに横になっても
なかなか快くならず、
中途半端にごろごろしていた。
そして午前三時頃、
猛烈な嘔吐と下痢に襲われる。
通常、
食中毒くらいなら
下痢と嘔吐一回ずつで
ほぼ落ち着く。
だが、
結構嘔吐して
結構下痢をしたにも関わらず、
お腹が張って張ってパンパンなのだ。
冗談抜きで”妊婦”かと思うくらい。
その後、
激しい下痢と激しい嘔吐が
何回も何回も続く。
こんなに吐いて、
こんなに下痢した事は
生まれてこの方一度も無い。
バスタブの縁に身体を預け、
地面にぺたんと座りこんだまま、
吐き気や便意が収まるのを
ひたすら待つ。
恐ろしいのは
匂いを想像しただけで
猛烈な吐き気に襲われる事。
よく”つわり”で
そういう事があると聞くが、
もし同じ吐き気なのなら
こんなに辛い事は無い。
そういう時に限って
唐揚げが頭に浮かんで”うぷ”となるが、
ウチの玄関横にあるローズマリーの香りを
懸命に思い出す。
（あ・・少し落ち着く・・・）
と思いきや、
またもや猛烈な吐き気。
早く便器に・・・
（え？・・嘘だろ？？）
そう、
身体が言う事を聞かない、
自力で立ち上がれないのだ。
しかも、
腕に力が入らず
身体を起こす事も出来ない。
手を見ると、
いつもの血行の良い赤みは消え、
真っ白になっていて
冷たくなっている。
その後、
何とか便器に座ったはいいが、
“出せない”のだ。
現時点では100％水下痢、
力まずとも良い筈。
にも関わらず
一ミリたりとも力めない、
全く力が入らないのだ。
激しい嘔吐と下痢のせいで
極度の脱水状態になっていて、
身体が言う事を聞かなくなっていた。
今まで、
具合が悪い事や
救急車で搬送された事はあるけれど、
自力で立てない、
自分の意思で身体が動かせないのは
初めての事だった。
気がつくと、
汗びっしょりになっていて
だんだん呼吸も荒くなり、
全速力で走った後の様に
息切れがする。
遠くで妻が
救急車を呼んでいる声が聞こえる。
（や・・やべえ・・・）
Tシャツの袖で汗を拭うと
もの凄く嫌な予感がした。
意識がやや遠くなって
（これで気を失ったら・・・）
生まれて初めて
（本当にダメかも・・・）
と思ってしまった。
思わず
（・・・すまん）
と心の中で妻に謝った。
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「ヤマグチさん、大丈夫ですか？
立てそうですか？」
「・・はあ・・・はあ・・・
い、いえ・・自力では・・・」
「今、入り口までストレッチャー来てますから、
動ける様になったらこちらまでお願いします」
「はあ・・・はあ・・・
あ、あと・・嘔吐と・・下痢のヤマが
もう一回・・来そう・・なんで・・・」
「ゆっくりで大丈夫です、
それが済んでからで大丈夫なので
声かけて下さい」
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ホテルを出る前は36度台だった熱が
病院では38度台に。
救急隊員の人達が、
「お大事に」
と次々に声をかけて言ってくれる。
水分やら解熱鎮痛剤やら
点滴を打ってもらう。
点滴の針が上手く刺さらず
腕が血塗れになっていたが、
意識がぼうっとしていて
リアクションも出来ない。
ただ、
点滴＆安静のおかげで
嘔吐や下痢も収まって来たようだ。
（新しい靴下履いてて良かった・・）
と思えた時点で、
ようやく峠を越えた気がした。
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検査の結果、
細菌性の急性胃腸炎との事。
心当たり、
あるんだよなあ・・・。
点滴終了後、
急性胃腸炎と言う事で
帰れそうなら帰っても良い
との事だったが、
熱もあった事からPCR検査を申し出る。
結果は陰性。
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行ったのが5月25日で、
このブログを書いてるのが6月7日。
帰宅後一週間は
お腹がパンパンに腫れていた。
そして昨日、
やっとお腹の”腫れ”がとれて
いつも位のお腹になった。
食べ物はまだ摂生中、
量も少なめ、
甘いものも控え、
肉系魚系油系は
まだ食べる事が出来ない。
急性胃腸炎、
決してナメてはいないけれど、
とにかく脱水がヤバいのだけは
よーく分かった。
早くケーキ食べたいなあ・・・。
この翌日、とんでもない目に遭うとはミリとも思っていない。
