今日、
12月28日は母の命日。
家には特に仏壇的な物は無いが、
(実家にはある)
毎年お花を飾る事にしている。
母は花が好きだったので
毎年こうやって花を飾っているのだが、
この”花選び”が結構愉しい。
今年の花は
名前を忘れてしまったけれど、
沢山並んでいる花の中で
すぐ(これ!)と思った花だった。
これならきっと
母も喜んでくれるだろう。
亡くなったのが年末だった
と言う事もあるが、
この時期になると
いつも同じ光景を想い出す。
母は長年ケーキ屋さんで働いていた。
(街の小さなケーキ屋さんではなく
工場に近い規模)
なので、
クリスマスから年末年始にかけては
帰宅が零時過ぎになる事が
しばしばあった。
クリスマスの時は
お世話になった人達へと、
自転車の後ろに6、7段程積んで
雪の中を引いて帰って来たのを
よく覚えている。
その頃の長野は
今の様な暖冬ではなく、
かなりな寒さの上に
雪が30〜40センチ積もっていた。
それを思い出すと、
感謝の気持ちと共に
今でも胸が苦しくなる。
クリスマスと言う事で、
家族用にと毎年ケーキを用意していた母だが、
親父や姉貴はケーキが好きじゃ無いらしく、
自分が帰省すると
大きなデコレーションケーキが
パックマン状態で残っていた。
(丸々残っていた時もある)
「せっかく用意したんだから
自分の担当分くらい食えよなあ」
と言いたい所だが、
ケーキ大好きの自分には
残っている方が有り難く、
帰省すると
いつも座敷のコタツで独り
“ホール喰い”を堪能していた。
すっかり空になったトレイを見て
「アンタは本当にケーキ好きなんだねえ」
半ば呆れた様に笑う母の姿を思い出すと、
何だか顔が綻んでしまうのだ。
華やかな山吹色で素敵だ。何と言う花なんだろう?