「大腸検査再び!」

昨年末のドックで
“便潜血”で引っかかる。

(またかー。)
今回で2回目。

普段全く分からないのだが、
(痛くも無いし、便潜血も無い。)
内側に”内痔”があるらしく、
7〜8年前もそれで引っかかった。

かと言って、
大腸ガンの可能性も
ゼロではないので再検査。

 

『3月3日18時』
大腸検査の下準備として、下剤服用1回目。
この日に食べられるのは消化の良いものだけで、
“何も入ってないうどん”とか
“何もはいってない茶碗蒸し”とか。
21時以降は、水とかお茶のみ可。

『3月3日20時30分』
下剤でお腹はパンパン。
ものすごいウェーブが5回。

『3月3日21時』
下剤2回目服用。

『3月4日0時』
ウェーブは5〜6回。
まだ下痢が続いている。
寝てる間、大丈夫なんかなあ。

『3月4日5時』
お腹の痛みで目が覚める。
まだ下痢が続いている。
病院行く途中、大丈夫かな。

『3月4日5時45分』
予約は9時だけど、
朝のラッシュ回避の為、家を出る。

『3月4日7時』
病院到着。はや。ロビーで待機。
受付は7時45分から。

『3月4日8時45分』
内視鏡センターで受付。
血圧や体温計測と問診票記入。
半畳の個室+半畳のトイレに案内される。

『3月4日9時45分』
腸管内洗浄薬1.8リットルを飲み始める。
一気に飲むのではなく、1時間かけてゆっくりと。
(200mlを6分おき位に飲むとちょうどいい。)
前回は、これがきつかったのだが、
普段、よく水を飲んでいるのでラクだった。
味もスポーツドリンク的な味なので無問題。

『3月4日10時00分』
早速、第一ウェーブ。
トイレは自分用なので、ゆっくり出来る。
一番気をつけなければならないのは”拭き方”。
ウォッシュレットで洗う程度にしないと、
100%”黄門ちゃま”が破損する。
トイレットペーパーで抑える程度に。

『3月4日10時45分』
腸管内洗浄薬完飲。
ウェーブにつぐウエーブ。
飲んだ後、歩くといいらしく直行便。
(あ!便ビンも便ベンも同じ!)
トイレに行く度、どんなのが出たか
“参考写真”を見つつ数字をつける。
(出た時間も)
6回目は看護師さんに見てもらい、
検査出来るかどうかの判断を仰ぐ。
便秘ぎみだったり、2日前に沢山食べてたりすると
ここで時間がかかる。
早く終えたい人は、2日前からの準備必須。
腸管内洗浄薬を飲んでから、
10数回トイレの世話になる。おケツ痛い。
下痢は止まったが、ここまでの待ちが長い。
お尻の部分が空いた紙パンツに着替え、
ひたすら待つ。


やってやるぜ!


これが”後ろ穴あきパンツ”。

 

『3月4日13時30分』
この後、呼ばれて検査開始。
前回の検査で分かった事なのだが、
自分はs字結腸に癒着があるので
ただでさえ通りにくいs字結腸が
さらに困難になっている。

前々回、別の病院で検査した時に
ここがとても痛かったので、
この病院を紹介され再検査になった。
なので、
前回は鎮静剤(静脈点滴)のおかげで
ラクに終える事が出来た。

一応、検査前にその事を告げると
「前のカルテが無いので分からない。」
とのこと。
(うっそ!前のデータ無いなんてある訳ないっしょ!)
「え!あの、データって残さないんでしょうか?」
「残さないですよ。」

確かに「残さない」と言った。
でも、
前のデータが無いのは事実なので、
この病院では残していないのかも。

ただ、
鎮痛剤を使う事はお願いしておいたので
大丈夫だとは思う・・・。
(事前に使うかどうか聞かれる。
万が一の事もあるので、本人の同意書有りで。)

点滴が左腕に打たれる。
の直後、
「じゃ、始めますよ。」
(え!もう始めんの?
今、点滴打ったばかりだけど。
鎮静剤ってそんなすぐ効く?)
鎮静剤は今回で7、8回目、
経験上早過ぎる気がしない事もない。

前回は、
鎮静剤が効いて来て、
ほんわか〜って感じで始まったので
(始まったのが分からないくらい。)
ちょっと動揺する。

肛門から20センチほど直腸が続き、
次が一番きついカーブ”s字結腸”。
自分はここに癒着があるので一番の難所。

「いたっ!いててて!」
「あー、ちょっとここ痛いかもですねえ。」

ものすごいたっ!
いやいや、絶対無理だってえ!!

耐えられるとか
耐えらんないとか
そういうレベルじゃないってえ!

うううううううううう

いたいいたいたいいたいいたい!

うううううううううう

いたいいたいたいいたいいたい!

うめき声が止まらない。
54年生きてきて一番痛かった。

「もう中止して下さい!」
と言おうと思った瞬間、

「何とか何とか何ミリ追加して。」
「何とか何とか何ミリ追加します。」

ううううう・・・・・・

ここで意識とんだ。

 

目が覚めたら、妻が足元にいた。
「やまちゃん、大丈夫?」
「うう〜。」

(ああ、鎮静剤効いたのか・・・ほっ。)
「うん、大丈夫。ありがとう。」

何時に終わったか分からないけど、
(妻が来たのは14時頃らしい。)
とりあえず終了。

鎮静剤の後のふらつきもなく、
妻とご飯を食べに行く。
これが愉しみだったのだ♪

 

『3月5日11時40分』
検査の翌日に結果が分かるのは有難い。
ポリープもなく、染色検査もしていないので
たぶん大丈夫だとは思うが。

ポリープ=経過観察の可能性もあるし、
ガンの可能性もあるので、
切って生検に回す事もある。

染色検査=検査中、ガンの可能性のある箇所に
特殊な染色液を散布する事で、
ガンの境界や凸凹が分かる。

「画像を見る限り、内痔があるだけですね。
特に問題ありません。」
前回と結果は同じ。

ただ、
問題は別にあった。

この病院は数年前
全面改装が行われたのだが、
それまでは手書きのカルテだった。
今は電子カルテなのだが、
自分のデータ移行がされていなかったのだ。
(消化器センターの人が教えてくれた。)

つまり、
前の検査時に使用した鎮静剤のデータ
(種類、量)や、
s字結腸に癒着がある等の情報が
全く伝わっていなかったのだ。
もちろん、その前の病院からの検査データも。
データが何もなきゃ、そら何も分からんわ。

が、
今日話した受付の人が、
「必ず師長に伝え徹底します!申し訳ありません。」
と言ってくれたので一安心。

もうひとつは、
「鎮静剤の投与量が通常の倍以上だった事。」
鎮静剤が効きにくい体質の可能性もあるし、
いたいいたい言うので、多めに投与した可能性もある。
前回、全く痛くなかった事を考えると、
やはり前回のデータは大事で
事前に病院側に確認しておくべきだった。
何故倍以上だったのかは把握しておきたい。

大腸検査は
鎮静剤有り無しを自分で選べるが、
どちらがいいとは言えない。
鎮静剤は全身麻酔とは違い、
“うとうと”する感じ=軽い眠り的な感じ。
分かりやすい違いは、
自発呼吸が出来る→鎮静剤
自発呼吸が出来ない(要酸素吸入)→全身麻酔

自分の様に、s字結腸に癒着がある人は
よほど上手な人でも鎮静剤無しでは難しいと思う。
ならば、鎮静剤打てばラクじゃんとも言えるが、
鎮静剤は命に関わる可能性もあるので、
安易に使える物でもないと思う。

ちなみに、
大腸検査は、6000円ほど。
(保険3割適用)

自分の場合はドックからの紹介なので
紹介料は無し。

問診と検査予約に1日。
検査に1日。
結果を聞きに行くのに1日。
(大学病院は待つのが常識。)
あと、
検査前日に18時から下剤を飲むので
外出は無理だろう。
計4日を要する事になる。

大腸ガンは男性3位、女性1位の
非常によろしくないガンなのを考えると、
こうした形でも検査出来るのは
よい事なのだとは思う。
と、
自分の健康的ピンクの腸壁を見ながら
思うのだった。

 

PS
このブログを書いた日の夜、
改めて妻とこの話をしていると
驚きの事実が。
自分の記憶では、
普通に会話してすぐ帰ったつもりだったが、
実際は、寝ながら
「何時に来たの?」と何回も質問し、
妻の手でをエアスワイプしてたらしい。
(妻の手をスマホだと思ってたらしい。)
やばいじゃん!!!